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アンコウの「どぶ汁」 

鮟鱇のどぶ汁」を食べるため、本場の北茨城に行くことにした。いろいろ考え漁師民宿に宿泊するつもりだったが、超人気の「国民宿舎鵜の岬」がその近くにあることを思い出し、「正月宿泊抽選」に応募してみたら、幸運にも「当選」した。Kokuminshukushaunomisaki

 「国民宿舎鵜の岬」は、茨城県立で、日立市十王町の伊師浜海岸にある。全国に約150ある国民宿舎中、宿泊利用率で2007年まで(2008年未発表)19年連続第1位を続けている超人気の宿舎で、正月や夏休みは勿論、どの時期でも、予約をとるのが非常に難しい、と云われている。(写真1)

 Ishihama 宿泊してみて納得した人気の理由は、ロケーションの良さと温泉、老人と身障者に配慮した設備、美味しい食事、に加えて、心のこもったサービスと三ツ星級でありながら、しかも料金が安いからであろう。(写真2 伊師浜海岸)

 さて、本題の「鮟鱇のどぶ汁」であるが、どぶ汁で有名な平潟港ちかくの料理屋へ行くつもりで常磐線の電車に乗り、大津港駅で降りた。昼食まで随分時間があるので、北茨城市漁業歴史資料館「よう・そろー」のアンコウミュージアムに寄って、アンコウのことを勉強してから行くことにする。Ankou

 アンコウ目アンコウ科の魚は約25種、いずれも海水魚で深海性。肉食性で、大きな口で主に他の魚を食べるが、偶に海鳥を襲うこともあるといわれる。日本で食用にされるのは、キアンコウ(ホンアンコウ)とクツアンコウ(アンコウ)。雌の方が体が大きく、通常雌を食用とする。底引き網で捕獲している。(写真3 アンコウミュージアムの説明図より)

 骨や歯を除いた全ての部位は食用になる。台身(身肉、頬肉、尾肉)、皮、水袋(胃袋)、キモ(肝臓)、ヌノ(卵巣)、えら、トモ(ひれ)、を「アンコウの七つ道具」と呼び、いずれも食す。

 Dobujiru 「アンコウのどぶ汁」の作り方は、土鍋を熱した後、細かくした肝をから煎りし、味噌を加える。アンコウの身を加え、鍋にふたをする。底を焦がさないように、時どき混ぜる。アンコウから水分が出て、身に火が通ったら、切り干し大根やわかめ(最近は野菜を入れる場合が多い)を加えて、蓋をして、10分ほど煮込めば、出来上がり。(写真4)

 「アンコウ鍋」との相違点は、割り下を使わない(もちろん水も入れない。水分はアンコウから出るもののみ)点である。アン肝を多く使うので、その分、味は濃厚、価額も高い。新鮮なアンコウが不可欠なシンプルな漁師料理である。日本酒と合うのは当然ながら、初めて飲んだ「常陸ワインの白」ともよく合うと思った。

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Comments

おめでとうございます。今年もよろしく。私も去年の冬、錦でアンコウを買い、鮟鱇鍋をしました。 北茨城の民宿のレシピなどを参考にして、アンキモをフライパンですりつぶし乍ら焦がし、味噌を加えて、いわば鍋のもとを造りました。 友人宅でやった鮟鱇鍋は鍋奉行が余り味が濃くなってもと、入れるのを控えたために、味はもう一つでした。余ったのを家に持って帰り、食したら絶品でした。その名が「どぶ汁」とは初耳です。山便りのほかにもこんなことをどんどんお知らせ
ください。

Posted by: shosi | January 08, 2009 at 09:55 PM

こちらこそ今年もよろしく! 貴兄の作られたのは、まさに「どぶ汁」ですね。関西では、昔?はアンコウをあまり食べなかったので、私は関東に移住して、初めてアンコウの美味しさを知りました。「グルメ」にも興味がありますので、時には「食べ物」についても書いてみようと思っています。

Posted by: とーさん | January 09, 2009 at 01:36 PM

鵜の岬の宿泊と平潟のアンコウのどぶ汁を堪能されて良かったですね。メデタシ、メデタシ。
貴兄に抽選に当って行くのを聞いておりましたので日立で生まれ育った者としてどうだったかなとチョット気にしておりました。

小生の小さい頃はオヤジが家の目の前にある漁協から直接アンコウを買ってきて、庭先に吊るして料理し、ドブ汁とトモ酢にして食べたものでした。今ではあまり食べる機会がありませんが、一昨年水戸で食べたきりです。
(小生の家は日立市の河原子海岸という所に面しておりました。今は更地にしておりますが、盆、暮れなどは墓参りに帰っております)

なお、ご覧になったかも知れませんが、3~4日前だったかNHKの昼の番組で平潟のアンコウの料理と漁業資料館を放映していました。

本年も楽しいご厚誼をお願い致します。小又


Posted by: 小又 威夫 | January 09, 2009 at 04:22 PM

貴兄のアドヴァイスのお陰で、本場平潟の「アンコウのどぶ汁」を味わうことが出来ました。美味しかったです。「アンコウ鍋」との違いを知らなかったので、貴兄のアドヴァイスがなかったら、アンコウ鍋を食べただけで、帰ってきたかもしれません。「国民宿舎鵜の岬」の料理も旨かったです。もう一度、夏に宿泊したいものです。NHKの番組は見逃しました。

Posted by: とーさん | January 09, 2009 at 08:08 PM

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